その17 「迷走からの最短デート」
もう逢えないと思ってた。
13時からの会合は16時でも
【まだまだ、終わらない!】と連絡があり、
17時半過ぎてもまだ連絡はなく。
前夜は「逢えなくてもいいかも」、的に ここに気持ち記したけど
何だかんだ午前中のうちからソワソワ落ち着かず(おはようのLINEすら無かったのにw)
着替えて
薄化粧までして
どこかで逢える算段の自分がいて…
(全く素直じゃないね、笑)
夕飯支度を始めた17:40頃 LINE通知音あり。
【今、終わった!!】と
やれやれ的なスタンプ、
君からだった。
『長時間 遅くまでお疲れ様でした!』と返したら
【今から 逢おうか?!】
え…… ホントに??
と、まさか☆、な返事が来て
『大丈夫ですか?お疲れじゃないんですか?』と返すと
【良いよ♪6:30でどうですか?】
わかりました!スタンプで返信。
こんな時間からでも逢えるんだ…
と 嬉しい自分も居たんだけど
何せ病み上がりでの、長時間会合拘束からの
自分との時間…
心配の方が割合が大きかったよ。
約束の時間に迎えに来てくれた君の車に乗り込み
『こんばんは、ご無沙汰してますw』と挨拶すると
【何かごめんね、無理言っちゃって!】
無理なんかじゃないよ。
無理だったら逢ってないよ。
1週間ぶりに顔合わせて 直に言葉も交わしたから
話す事が次から次で 二人の場所に向かう道への曲がり角を1つ間違えてしまい………
さあ大変!!
(高速に乗ってしまったのだ^^;)
【うわ!やばい、逆方向だ、何やってんだ、俺!】
日曜日の夜は何かと渋滞していて
スムーズなら30分で行ける場所へ1.5時間を要してようやく到着。
その間 君は何度も
【ごめんね?イライラしてない?】と私を気遣ってくれたね、怖かったのかな、笑
『私は全然大丈夫だよー、アオさんこそ疲れてるんだから心配だよ、大丈夫?』
【ホントにドジで嫌になっちゃうよな…】
『でも二人でゆっくりしてるのには変わりないから良いじゃん^^
何ならこのままご飯食べてバイバイでも良いよー』
【まあ、それもそうだよね】、と
君は運転しながらも何回か左手で私の右手を握ってくれてたね。
ようやく二人の場所に着き
私がお風呂の湯を張りに行き戻ると
待てません!とばかりに
後ろから君に抱き締められたかと思ったら
やや強引にキスされて驚いてしまった!笑
『今日は随分 お激しいですね^^』と茶化してみるも
君はもうスイッチオン状態で 立ったまま壁に押し付けられてしまい、いつになく興奮していて………
『そんなに逢いたかったの?』と聞いたら
【逢いたかったよ… 毎日、毎日……】
そう言って首筋から下へ下へとキスの嵐を降らせてた。
ちょっとね、
時間も時間だったし 君的に時間運びの計算が狂ったせいか
忙しない二人の時間ではあったけど
それもまた君らしいから
何か笑えちゃったと言うか
以前の自分だったら
何か寂しくてつまんない…と感じてただろうな的な部分も
昨夜は変に落ち着いてる自分が居て とにかく穏やかだったんだ。
夕食の時間も持ってくれた、
疲れてたはずだし
翌日から1週間ぶりの仕事復帰なのに
自分との時間を作ってくれた
君の方から。
今まで逢った中で最短かな
4時間のデート。
君は何回もこう言ってたね
【また次に逢えるのは いつになるのかな…】って。
考えてくれてる、
それだけでもう十分だよ^^
もう今月は逢えないかもしれなかったし
君は先週 それでも大丈夫でしょ、って言ってたし
だから自分もそう思ってたのに
君から逢おうとしてくれるなんて本当に意外でビックリだった!笑
追い掛けない、
考え過ぎない、
自然体が一番^^
そう思えた今回の二人の迷走最短時間だったよ♪
**欠片**