その6 「好きをおやすみします」
疲れたんだ、
君の言動が分からなくて。
そこに気持ちはあるの?
あるなら示して欲しいんだ、
行動は確かに有難い、
気持ちがあるから、って思ってるよ、
だけど
私の想いに少しでも反応が欲しい、
ううん、
『欲しかった』
渡しに来てくれるからってドキドキして待ってたのに
殆んど停まらず
運転席からぶっきらぼうに手渡して
【はい、これ。じゃーね】
笑顔もなく、目も合わず。
LINEに嬉しかった気持ち送ったのに
【おやすみなさい♪】だけ。
私は欲張りなのかな
話したいなって夜でも
いつだって君の都合ヒトツ。
定期検診の事にも全然触れてもらえなかった、
一方的に
今 ○○で買い物してる、って
確かに欲しかった物を買って来てくれたよ、
だけど
そこにどんな気持ちがあるのか全然見えないのが寂しい。
家族へ、がメインで
私のはついで、だもんね
それは分かってるよ。
分かってるからこそ
何か言葉ももらいたかったのに…
急に素っ気なく感じるのも気のせいかな
君の体調不良とも関係してなくないよね、
でも絶対話してくれないんだろうな。
疲れちゃった
追い掛けるのも
待つのも。
このままだと
自分保てなくなるから
大好きは封印する事にしたよ。
半年前に戻りたい、
君を意識しなかったあの頃に。
だから
バイバイ。
もうどんな気持ち向けられても
いちいち舞い上がらないから。
LINEの通知音も
気にしたくない。
頭から君を追い出したい、
仕事でも顔合わせたくない、
もう優しくしないで。
さようなら。
**欠片**